祥月命日

血と樹液をかえて
バラのように
笑ってみせても
風が吹けば
くずれてしまう

そこは 
幾層もの雲におおわれ
とても
降りて行けない
ぐにゃぐにゃの
階梯に
すがって泣いても

いつだってわたしの
眩暈の中心を
かすめるものがあり
水族の
輪舞する林をぬけて
骨で構築された
伽藍をすぎても

だれもあなたの




死に
追いつけない





初出  2004-04-12(現代詩フォーラム) 改作
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by puffin99rice | 2015-04-25 18:23 | その他の詩 | Trackback | Comments(0)

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