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女教皇のカード(4〜6)

月の満ち欠けに。ときに、はげしく。ときに、ひややかに。海は。色を変える。眠れ、胎児。目覚めよ、死児、世界の恋人。ここでは、あらゆることが、起こり得るから。その代償に、わたし自身を。供物とする。



ウィザードも死ぬんですよね。みんな、持ち時間がきまっているのかしら。だから、誰でも。こどもの頃は、大人になったら、自由奔放に生きてやろうと。思うんですね。そうなのですか、アレイスター。機会があったら、飲みましょう。あなたの、おごりで。



迷える若者を、導いてやろうと。侍従長以下、教皇親衛隊を、数多ひきつれて。竹下通りを行進した。権威に跪けば、救われるんですよ。でも、ラテン語で説法したので、誰にも理解されず。クレープを、投げつけられた。満面に。

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by puffin99rice | 2010-05-30 21:06  

女教皇のカード(1〜3)

暗い、手の。しるべ。として。異教の言語を。抑圧された、あるいは、した。夜に。排卵する。血を争い、廃滅する。かけがえのない、すべての。些細な日常の、陥穽も。不可避に。あなたは、学習する。



花のように。見えているのに、さわれない。鳥のように。歌っているのに、きこえない。もっと、あなたの純潔を。知るために。闇に親和して、水に。血と月光をまぜ、のみほす。



あなたは、光と闇に。ひき裂かれている。ソフィア、智恵の。その耳は、すべてを、とり漏らさずにと、大きくひらき。わたしの、つぶやき、秘密の告解を。つぶさに検証する。

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by puffin99rice | 2010-05-26 19:11  

poetarot(魔術師のカード)保存版

難破船が、出港する。船であるからには。海が。あるからには。心優しい、友人たちよ。惜しまないでくれ。わたしは。幸福とひきかえに、世界を。手にするのだから。



棒のようなものを、ふりまわす。疲れ果て、杖にして歩く。夏のおわりに、杭として打つ。地中ふかく、夜と昼と朝の。悔恨はのびて。銀河の、水脈が破られる。



聖杯に血を受ける。知と力の過剰が、めくるめく幻像を呼ぶ。わたしは、どこか中世の街にいて、そこでも、ひっそり、詩を。いや。あてのない、恋文を綴っている。



自然は魔法であり、愛すべきことに、人間はまだ、原始的である。朝の通学路。ハナミズキの花が、雨のたびに、ひとつずつ、灯り、やがて、昼の電飾のように、咲ききる。



雨のなかにいると、わたしの内側からも水が流れ出て、しぼんでしまいそうだ。かけぬけていこう。きみの。黄金の夜明けまで。新たな、苦悩と懐疑のはじまりまで。



過ぎてしまえば、ただはてしなく、無であるとしても。水星の韻文を、朽ちていく刹那の、ひとこまごとに打電する。



何度も。くりかえされる。執拗に、すり込まれる。伝説となる。あなたには、商業的な。喝采を。閾に沿って、のびる影を踏みつけ、わたしは。どこまでも、夕焼けの外縁をたどる。



長距離走者の、股間のように。ストイックで、排他的論理和である、わたし。もう、だれも。泣きながら、歌うな。少年少女は、詩をかくな。



剣も。棍棒も。魔法も。使わず、六芒星の。ちからにも、頼らずに。たったひとりの、誕生日を。ジャンバラヤつくって、麦酒で祝う。



歌は。水のながれ、そのおもてに、名をしるす。墨色の面影、あなたを悩み。潰滅した、わたし固有の、領土の空を。青くあおく、塗布するために、磨いた技術です。



解のない夜明け、恋の。あなたは、四次元ユークリッド空間から帰還する。実体化が済みしだい、メールしてください。そこが、たとえ世界の外側でも、迎えに行きます。



「メビウス商店街」の、色あせた看板が、入射角度でかたむく。むかしむかし、夏の。太陽のした、水のからだの、男の子、女の子、みんな蒸発して。わたしの影は、ゆらゆら、シャッター通りをぬける。



あなたは、逆位置で立っている。背をまるめ、風に向かって。花の囁きを、蒐集している。ポケットはふかく、金色の沼まで、とどいている。聖衣のひとよ。かたわらで、ぎこちなく、鳴っているのが、わたしです。



ふりかえっても、何もない。あるきだす、あてもない。ただ、目に見える範囲に、牡丹の花が。くずれかけている、他人の庭の前で。胸と背中に、電話番号を大きく、刺繍されたジャージ姿の。老人に、帰り道を尋ねられた。



毎朝、顔を洗い落とし、描きなおす。目鼻が立たず、バラバラで。福笑いのようだ。出勤前に、テレビ占いをチェックする。「行ってらっしゃいませ。牡牛座生まれの方。今日の、あなたのラッキーアイテムは、アスワンハイダムと、大日本帝国陸軍九九式軽機関銃です」



あなたが、詠唱するとき。またひとつ、星が消える。180億光年の彼方で。そこで生まれたとしても、わたしは。その星の言葉で、詩をかいただろう。きっと。



雨あがり、金雀枝の。黄があざやかに、目にしみる。今日はここで。酒をのもう。ずっと。花を見ていよう。暗くなったら、蛍の売人を。呼びとめて、明かりを買おう。



いっしんに。風のうら、おもてを。読みふける、その耳もとで。そっと、あなたは。しんじつの、名を告げた。薔薇のしたで。わたしの蹉跌、わたしの封印。わたしの、ふるさと。



宝石の、瑕に。白く、たおやかな。指を、突き入れて。あなたは、朝をひらく。うまれたての、鳥のかたちの。ことばを呼びだして、空へ放つ。それが、いちにちの、はじまり。



その声は、五線譜に。とどまることなく、軽やかに跳ねる。樹木よりも、尖塔よりも。ときとして、禁断の高みまで。その声に、操られて。わたしは、踊りつづける。死ぬまで。



あなたは、世界の鍵を。漏洩している。やわらかい、鏡面に沿って。したたる、蜜の単純命題。わたしたちは、たがいを。映し合う、関係のなかでしか。孤独でいられない。



うつむいたまま、それでも。歌を、うたっていた。悩みが、ふかいほど、あたらしく。ながい、なみだの隧道をぬけて。いま、あなたが、顔をあげる。アポロンの表情で。太陽を宣言する。

(https://twitter.com/poetarot)

by puffin99rice | 2010-05-23 15:51  

魔術師のカード(19〜22)

宝石の、瑕に。白く、たおやかな。指を、突き入れて。あなたは、朝をひらく。うまれたての、鳥のかたちの。ことばを呼びだして、空へ放つ。それが、いちにちの、はじまり。



その声は、五線譜に。とどまることなく、軽やかに跳ねる。樹木よりも、尖塔よりも。ときとして、禁断の高みまで。その声に、操られて。わたしは、踊りつづける。死ぬまで。



あなたは、世界の鍵を。漏洩している。やわらかい、鏡面に沿って。したたる、蜜の単純命題。わたしたちは、たがいを。映し合う、関係のなかでしか。孤独でいられない。



うつむいたまま、それでも。歌を、うたっていた。悩みが、ふかいほど、あたらしく。ながい、なみだの隧道をぬけて。いま、あなたが、顔をあげる。アポロンの表情で。太陽を宣言する。

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by puffin99rice | 2010-05-23 08:47  

魔術師のカード(16〜18)

あなたが、詠唱するとき。またひとつ、星が消える。180億光年の彼方で。そこで生まれたとしても、わたしは。その星の言葉で、詩をかいただろう。きっと。



雨あがり、金雀枝の。黄があざやかに、目にしみる。今日はここで。酒をのもう。ずっと。花を見ていよう。暗くなったら、蛍の売人を。呼びとめて、明かりを買おう。



いっしんに。風のうら、おもてを。読みふける、その耳もとで。そっと、あなたは。しんじつの、名を告げた。薔薇のしたで。わたしの蹉跌、わたしの封印。わたしの、ふるさと。

(https://twitter.com/poetarot)

by puffin99rice | 2010-05-18 23:27  

魔術師のカード(13〜15)

あなたは、逆位置で立っている。背をまるめ、風に向かって。花の囁きを、蒐集している。ポケットはふかく、金色の沼まで、とどいている。聖衣のひとよ。かたわらで、ぎこちなく、鳴っているのが、わたしです。



ふりかえっても、何もない。あるきだす、あてもない。ただ、目に見える範囲に、牡丹の花が。くずれかけている、他人の庭の前で。胸と背中に、電話番号を大きく、刺繍されたジャージ姿の。老人に、帰り道を尋ねられた。



毎朝、顔を洗い落とし、描きなおす。目鼻が立たず、バラバラで。福笑いのようだ。出勤前に、テレビ占いをチェックする。「行ってらっしゃいませ。牡牛座生まれの方。今日の、あなたのラッキーアイテムは、アスワンハイダムと、大日本帝国陸軍九九式軽機関銃です」

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by puffin99rice | 2010-05-13 16:40  

魔術師のカード(10〜12)

歌は。水のながれ、そのおもてに、名をしるす。墨色の面影、あなたを悩み。潰滅した、わたし固有の、領土の空を。青くあおく、塗布するために、磨いた技術です。



解のない夜明け、恋の。あなたは、四次元ユークリッド空間から帰還する。実体化が済みしだい、メールしてください。そこが、たとえ世界の外側でも、迎えに行きます。



「メビウス商店街」の、色あせた看板が、入射角度でかたむく。むかしむかし、夏の。太陽のした、水のからだの、男の子、女の子、みんな蒸発して。わたしの影は、ゆらゆら、シャッター通りをぬける。

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by puffin99rice | 2010-05-09 21:37  

魔術師のカード(7〜9)

何度も。くりかえされる。執拗に、すり込まれる。伝説となる。あなたには、商業的な。喝采を。閾に沿って、のびる影を踏みつけ、わたしは。どこまでも、夕焼けの外縁をたどる。



長距離走者の、股間のように。ストイックで、排他的論理和である、わたし。もう、だれも。泣きながら、歌うな。少年少女は、詩をかくな。



剣も。棍棒も。魔法も。使わず、六芒星の。ちからにも、頼らずに。たったひとりの、誕生日を。ジャンバラヤをつくって、麦酒で祝う。

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by puffin99rice | 2010-05-04 23:38