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パナンペ ペナンペ

  ある日
 パナンペ 川へ行き
魚とリの仕かけを のぞいたら
 むくれたチンポコが               
   いっぽん 入っていた
  おどろいて
パナンペ つぶやいた
 「困った 困った
   どうやって こいつを取り出そう
      近くに 木の枝でも おちてないかな」
すると それが聞こえたのか
 むくれチンポコ ふるふる首ふった
   ぎょっとして パナンペ
    「じゃあ 手で上げようか」と
       言いなおしたが
     むくれチンポコ また首ふった
    それを見て
   パナンペ 考えて考えぬいた
      なんちゅう あやしい姿
         むくれたチンポコでも
      聖なるものに ちがいなさそうだから
         粗末には扱えないぞ
      そこで ためらいながらも
    おもいきって言ってみた
      「じゃあ 口で上げようか」
          こんどは むくれチンポコ
              ふんふん うなずいた
       そこで 口でくわえて取り上げて
       帰る道々 なめたり
    かるく噛んだりしてやったら
  むくれチンポコ 涙ながして喜んだ
    その夜 パナンペは
      チンポコの神さまを
          枕もとに祀って床についた
        すると一晩中
     パナンペの頭のほうや
   尻のほうに
何かがひっきりなしに
   ふりつづいた
       よく朝 パナンペが目をさまして
    あたりを見ると 家中いっぱい
  黄金だの 宝の入った箱だの
いろんな種類の食べ物だの 着る物だの
   ところせましと 積んであった
        「ああ むくれチンポコの神さまが
         幸運をさずけてくださったのだ」
      パナンペは たいそう感謝して
     お祈りを捧げながら
    裕福に暮らすようになった
     パナンペ ペナンペ
      そこに ある日
       ペナンペ やってきて
        「うらやましいこった
         いったい どうやったのだ」
      と聞くから パナンペ
      「まあ 上がれや
       飲み食いしながら話そう」
         かくかく しかじか
          ところが ペナンペ
           いきなり 席をたち
            「憎いパナンペ おれを差し置いて
             ぬけがけしやがって」と
           戸口に ちょっとウンコたれ
          ついでに ちょっとオシッコかけて
         あとも見ずに走りさり
        くだんの川に 魚とりの仕かけをつくった
           そして よく日
            ペナンペ 川へ行き
             仕かけを見ると
              いっぽんの
               むくれチンポコが入っていた
              しめしめ 
     ペナンペ 大声で言った
           「汚らしいこいつを
            どうやって 取り出そう
            木の枝でも おちてないかな」
         それを聞くと むくれチンポコ
        ふるふる 首ふった
       しめしめ
        「じゃあ 手で上げようか」
          と言うと
           むくれチンポコ また首ふった
            「じゃあ 口で上げようか」
             ペナンペが 声を張りあげると
               むくれチンポコ 
                こんどは ふんふん うなずいた
               ペナンペは パナンペの話から
              言ってはみたものの
          「バカヤロウ お前なんか
           手でさわるのも
           けがらわしいというのに 
           口でなどと ぬかしおって」と
          怒って
         むくれチンポコを
        岸へけりあげ
       足でころがし ころがし
      家まで帰ると
       隅のほうへ投げ出したまま
        床に入って寝た
       すると一晩中
        ペナンペの頭のほうや
         尻のほうに
          何かがひっきりなしに
           ふりつづく気配
            しめしめ
             はやく夜が明けないかな
              しめしめ お宝がどっさり
               よく朝 ペナンペが目をさまして
              あたりを見ると 家中いっぱい
             チンポコども
            あるものは皮めくれ
           あるものは皮かむり
          太いのやら イボイボのやら
         長いのやら 寸詰まりのやら
        まだ次つぎに ふってくるのだった
       ペナンペ びっくり とび起きて
      箒を手にして 掃きに掃いたが
     チンポコの群 ふりやまず 
      掃いても掃いても 追いつかず
       疲れきって 倒れてしまった
        その上に どしどし
         チンポコの群 ふりつもり
          あとからあとから ふりつもり
           とうとう ペナンペは
            息が詰まって 死んでしまったとさ




( Adapted from an account by Mashiho Chiri)


































by puffin99rice | 2013-04-23 21:55