血、しぶき、で。運命を洗い。疾駆する、リベンジを。憎悪の、救済は、排泄する。むかしむかし、あるところに。丘があって、いつからか。磔刑に、祝福される人々。砂ぼこり。馬の臭いはきらいだ。遠くからでもわかるよ。ベン・ハー!



あおむらさきの、伝説の。風を呼びこんで、早暁に。クーデターが勃発する。断罪せよ、カリスマとて。ひつじのむれを、いくらかこっても。もっと大きなものに、囲繞されている。けっきょくは、同じただの。ひつじ。なのだから。



冬の河原で。ひろったとき、それはすでに。思い出であった。崩壊する、石の面に。屈折して。変幻する、光の。ふりかかる、いちどかぎりの、束の間。愛のごときの。遺骨収集の、はてしない旅である。



そうして。夢からさめて、またひとつ。荒野を更新する。雨の日には。ひろいあつめた、土偶のかけらで。べつの、むすうの。自我を組み立てる。不服従のあかしに、歌詞のない。曲を、くちずさみながら。



美しい公園。幸福中枢に、花が咲いて。ダメですぜ。明日ばかり見ていては、損ですぜ。手を、出しさえすれば。かたわらの、骨もひろえるのに。と。風のスピリットがささやく。青もみじを、映して。わけもなく明るい鏡面を。踏みやぶり、誰かが溺れている。



ゆがんでいる、と言うとき。完全な、蟻の巣を。想像するだろうか。地下、縦横むじんに。ひろがる、絶対帰依の。そこから。歪むとは何だろう。正しくないとは。月夜。断崖に立って、希求する。弱者のふるまいを。弾劾せよ。物語には、まだ先がある。



取扱説明書。によると。橋をかけ、城を築き。橋をおとして、城をこわす。暗黒の、持てる者たちの。歴史とは。たまたまな、特異点を。2Hの、えんぴつで。恣意的に、線で。むすんだに。すぎない、常に。消しゴムの。用意を、忘れずに。



どんな、歴史的。といわれる。瞬間にも、そこにいなかった。みんな伝聞である。報道には、なにか。仕こまれている。世界を。滅ぼすに足る、愛が。臨界に達したら、詩をかこう。できることだけを、地味につづけよう。だれとも、手をつながず。たった、ひとりで。



ウルトラマン。正義には表情がない。敵でも味方でもない者。を狙撃して、死体を。急速乾燥し。ランダムに積んで。聖火としよう。たかが人類の、六月の雨を醸造し。乾杯する。順路に、青春論をしかけて。爆破するんだ。心せよ。世界の破滅。だけでは、まだ。ぬるい。



愚者は、いつだって。言葉をひろって、透きとおるほど。手をはなせば、空へ浮き上がるまで。みがいて、風と。同期させようとして、挫折する。魔術師の。種も仕かけもある、悪意のように。さわやかである。



朝の空、鏡、こなごな。破片。ひかりとなって、ふりそそぐ。純金の巷を、シルエットかるく。匂いたつ、自転車のむれ、ゆく。乙女らには、すみやかに道を譲れ。絶対魔法の、障壁を。展開し、いのちかけて。明日を、守護する。



森の奥。湖の岸で目がさめた。空が傾斜し、時間のはてから。星が、絶え間なく。すべりおちていた。昨日の傷は塞がっていた。順路はないから、近道もない。飛沫をぬぐい、旅装をととのえ。また歩きだす。今日は今日の。風に刺されて。



汗を。ぬぐいながら、橋を。わたるとき、不用意に。抒情は漏洩する。風がないから、しげみを。さがしても、妖精の化石は。みつからない。ゆくりなく、土堤をおりて。恋文を、連綿と。れんめんとれんめんと。水にしたためて。湾のほうへ、流す。



カーテンをあけて、どこまでも。あこがれた。いつまでも、青いはずがなかった。空よ。からっぽな、ひろがり。よろこびもかなしみも。窓辺の、陽だまりに晒して。経年劣化を、甘やかに。かさねながら、肉体は。うつうつと。存在の腐臭を、洗っている。



いまでも、まだ。ドアを、おしひらいて。出ようとすると。断崖である。手前にひいて、入るときも。同じく。なんの変哲もない日常の。ふかい段差を、忘れたころに。いつか、必ず。踏みはずす。そして、それきり。もどらない。



階段をおりたら、朝の食卓。のはずなのに、森のなかを歩いていた。近くで滝の音がするから。そこで顔を洗うのだろう。水のむこう側へ、ぬけるには。濡れない算段が必要だ。背骨に沿って、ながいものを。ひきぬくと。ブラック・アンブレラであった。



何もない。から、枯渇さえしない。しかし、念をたたえ。ウソっぽく。海の道は、あらわれる。まぼろしの。帆船うかべ、行くしかあるまい。そこが、アルマジロの。巣だとしても。不自然な仲間たち。出航前に、記念写真をとるから。いっせいに。不可逆に、笑ってくれ。



ヒーローは、いつも。勝手に世界を救う。おつかれさま。コーヒーにしますか、それともミルク? おとなたちは、社会の壺にはまって。動けないから、いつ世界が滅んでも。気づかない。日々のおつとめ、ご苦労さまです。お風呂にしますか、それともばったり、ご就寝?



ふいに、時間の結び目に。つまずいて、転倒。そこは、異世界。ではなく、もとの世界だった。夢のなかを、泳ぐように。日々をついやして、真夜中。砂時計の、音だけが聴こえる。金縛りから。今度こそ本当に、めざめようと。まず、手の指から。動かしている。



今年も、蹴っている。月光が遮蔽して、見えない、広場で。そこには、むかし。教会が建っていた。風にまぎれて。呪詛は、きれぎれ。う”ぁんぱいあ。若さを保つ、ストレス、はんぱない。まいとし、誕生日の前日には。きまって。そこで、時を蹴る少女。



けっきょく、身辺を。描いている。ただそれだけ。なのに、ときおり。黄昏の空が。シールのように剥がれて。血管や内臓が、あらわになる。夏が加速して、ゆがんだ界隈の、袋小路で。ドッペルゲンガーの、少年たちが。向かい合って、自慰して。いたりする。



進軍して、花火。ひとつふたつ、炸裂したら。さいはての村に、凱旋できる。得ること、失うことが。等量であるような、単純な。生き方がしたかった。誰にも届かない、暗文を。紡ぎ尽くして、寒いものを。運河に廃棄し。ふり仰げば、億万の。星のかがやき。





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by puffin99rice | 2016-07-01 15:58