魔術師のカード(4〜6)

自然は魔法であり、愛すべきことに、人間はまだ、原始的である。朝の通学路。ハナミズキの花が、雨のたびに、ひとつずつ、灯り、やがて、昼の電飾のように、咲ききる。



雨のなかにいると、おれの内側からも水が流れ出て、しぼんでしまいそうだ。かけぬけていこう。きみの。黄金の夜明けまで。新たな、苦悩と懐疑のはじまりまで。



過ぎてしまえば、ただはてしなく、無であるとしても。水星の韻文を、朽ちていく刹那の、ひとこまごとに打電する。

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by puffin99rice | 2010-04-29 17:48 | Trackback | Comments(0)

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